無料ブログはココログ

« 「ひとから嫌われるシゴト」で感謝される | トップページ | 満員電車が嫌われている »

「コラボ」を嫌う

強いブランド(←内緒)を使ったシゴトを担当してからというもの、ブランドに関わるマーケティングについていろいろと思考する機会が増えています。

その中で妙に嫌悪感のあるコトバが「コラボ」です。軽薄なJapanese Englishということもありますが、マーケティングのシゴトをしているように見せかけながら、実は単なる手抜きであり、むしろブランド価値を毀損したり、リスクに晒していることなのに、何か高等なことをしているかの如く振舞っている、そしてそれを尊ぶ風潮すらある。

そもそも、「コラボ」と称して販売されている製品やサービスの責任はどうとるのでしょうか?共同責任?それは無責任と同義です。毒入り餃子で生協や日本たばこ産業(!)にさほど責任追及の声が出ない社会ですから、そんなことすら考えられていないのかもしれませんね。例えば、郵便局で買ったキットカットにカビが生えていたとしたら、それを販売した郵便局の職員を捉まえて責任は問えるのか?キットカットに切手を貼って出したら中のチョコが溶けて他の郵便物を汚して場合にネスレはどう責任を取るのか?(それでもカンヌ広告賞だそうですけど、、)

また、「コラボ」ではよく数式のXを使ってブランドを並べますが、+を使っていないところからすれば、相乗効果のようなものを意図しているのでしょう。でも、掛け算ではどちらかがゼロだと結果はゼロ、どちらかがマイナスだと結果はマイナスになります。(両方マイナスだとプラスになりますが、、。)どちらかが不祥事を起こせば、相手のブランドも価値が下がるのです。大抵はどちらも似たようなブランド価値がある(と互いが信じている)もの同士が「コラボ」するのですが、リスクが2倍になること、それも自分では管理できないリスクであることを考えていない。むしろ、互いの下心としては、相手のブランドのチカラを使って自分のブランドのチカラブソクを補おうとしている節がある。でもそれはブランドマネージャーとしてはリスクのある手抜きかブランドの安売りでしょう。

そういえば、その昔、Willというブランドを使った異業種の大手企業によるプロジェクトがありましたが、ブランドに関わるマーケティングの失敗事例としてあれほど醜悪なものはないと思います。ブランドを確立するコストや手間を節約し、テキトーな製品に同じブランドをつけてセコク売り込もうとするなど、「消費者は所詮モノゴトを考えてない」と冒涜しているに等しく、当然消費者はそれに気が付きますからシラケてしまった訳です。

ブランドはその製品やサービスの品質(=本質)を保証するものだ、という基本認識が欠けているブランドやマーケティングは自らその存在価値を貶めているようなものなのです。

でも、もともと価値の低いブランド(担当者)が価値の高いブランド(担当者)を騙して「コラボ」し、安く上げているのはセコイことではありますが(ズル)賢い点ではなかなかのものです。尊敬などしませんが、、。

(、、あぁマジメに書いてしまいました。この記事が好評か不評であれば、また「私の嫌いなマーケティング用語」シリーズ」として連載するようにします。)

« 「ひとから嫌われるシゴト」で感謝される | トップページ | 満員電車が嫌われている »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172974/46797717

この記事へのトラックバック一覧です: 「コラボ」を嫌う:

« 「ひとから嫌われるシゴト」で感謝される | トップページ | 満員電車が嫌われている »