早朝の公園の老人を嫌う
修行のひとつとして公僕の積極活用をしています。今回のように社会的弱者を嫌う行動において、その正当性を確認しつつ、利害調整しながら(させながら)、確実な成果を得るには最適な方法でもあります。
以下の交換書簡で詳細に述べていますが、早朝の公園に集まる老人達の騒音を止めるため地元自治体に依頼し、大成功しました。
Subject-お願い:公園の運動設備設置場所の移動
I区K課 御中
K公園に隣接するマンションに住むものですが、ここ数週間、回転体を使った運動設備が発する甲高い金属音が朝晩を問わず鳴り渡り、受忍限度を越える不快感を持っています。おそらく故障をしており、危険な状態かもしれません。以前にも同じ設備から金属が擦れる異音がしている事を指摘した際には直ぐに使用中止として頂きました。(その節は迅速な対応を頂きありがとうございました。)実は同様に受忍限度を越えた不快感をここ数年持っている事があります。前述の1点を含む3点の運動設備には雨の日を除いた毎日、夜明け頃からご老人達が集まり始め、大声で世間話しをします。耳が遠くなっているからでしょうか、ほとんど叫んでいるような方も複数いて、大変煩く、その断続的な「騒音」のために朝から窓を閉めざるを得ず、大変迷惑をしています。かなり以前、同公園のベンチが類似の理由から撤去されたと人づてに伺っています。(煙草が理由だったのかもしれませんが、その点では運動施設に集まって世間話しをする方の中にも喫煙者がいて同様に煙が飛んでくることがあります。)今回の故障(修理)を機に、3点の運動設備の設置場所をマンションに隣接した場所から、より広々とした同公園の中央付近(滑り台付近)などに移動をしていただけ無いものでしょうか?隣接した住居などからは遠くなりますので大声に伴う苦情も出ないと考えます。ご確認ご調整のほどよろしくお願いいたします。
「早朝の老人が煩いからどうにかしろ!」ではなく、役人用語(例:受忍限度)を駆使しながら、その口実を与えるために運動設備の異音(←これにも確かに嫌悪感あり)や実施例を持ち出し、現実的な解決策の検討を依頼しました。数週後に次の返信がありました。
K公園の運動設備の移設についてご要望がありました。この公園に設置しています3基の運動設備は、公園を利用される方々の健康増進事業の一つとして、手軽にストレッチなどの運動ができるようにと設置いたしました。設備及び利用者の大声についてご連絡をいただきましたので、早速、運動設備の点検を行いましたが、特に金属音等は確認できませんでしたが、念のため潤滑油を注入いたしました。また、この運動設備の近隣にお住まいの方々には、金属音や利用されている方々の話し声などご迷惑をおかけしていますが、この運動設備を移設するにあたっては、移設場所や移設経費等の課題もありますので、現在調査を行っています。可能な限り、ご要望にお答えできるよう検討いたしますので、暫くお時間をいただきたいと思います。今後とも、公園等施設について何かお気付きの点がございましたら、ご連絡いただければ幸いに存じます。ありがとうございました。
すぐに次の返信をしました。数週経過しても「早速」で始め、事態がエスカレートしている様子を具体的に伝えることが大切です。
早速のご対応ありがとうございます。金属音ですが、回転体を強く傾けた時に発生するやや低い音(コンコン)で、以前にもあった油切れに伴う擦れ音(キィーン)とは異なります。利用者の中にはこの金属音を運動する際の目安(楽しみ?)にしているようで、コンコンコンコンといった感じでかなり煩く無視できない騒音となっています。利用者の大声も日々続いていますので、是非とも移設の実施をお願いいたします。
ある日、何の予告もなく忽然と運動設備が移動しました。当日の早朝は老人達の「無くなった!」「あっちにあるよ!」の大騒ぎでした。早速お礼の連絡をしました。
件名につきまして、早速の実施ありがとうございました。お陰様で大変静かな早朝を過ごせるようになりました。また、移設先の配置は他の公園設備との関係からみても適切に思います。K公園がより有効に利用されることにつながると思います。日々隣接して生活をしていますので、今後も公園施設やその植栽関係で提案などをさせて頂くこともあるか思いますので、その節はご検討のほどよろしくお願いいたします。
老人達からはクレームもあったのでしょうから、今回の処置が適切であり公園の有効利用につながることや、今後も公園施設のために行政に協力する姿勢を示して、その利害調整の正当性を支えるようにしています。事前に予告の張り紙でもして周知期間ぐらい設けるのかと思いましたがいきなりの実施でした。きっと行政も「社会的弱者」を主張するであろうあのご老人達からの、「予告」の内容やその理由付けへのクレームを嫌ったんでしょうね。
嫌悪感を持って嫌悪感を制すというのは、<ひと>を嫌う修行としては高度なものではないか思っています。
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