無料ブログはココログ

« 「だから女は働かない」を嫌う | トップページ | 電話勧誘される輩を嫌う »

マルチ商法を嫌う

日本はマルチ商法の世界市場の40%(2位は発祥地米国の25%)ながら、1990年代後半をピークに、最大手日本アムウェイで売上が半減するなど多くで減収減益が続き、総崩れになっているそうです。そして、本来の「ユニークな商品の愛用者を広げるための報酬配分という手段」が目的化しているため、その仕組みから人間関係崩壊が避けられず、上下会員同士の憎しみ合いが連鎖し、現場では法律無視が横行しているとのことです。(高山俊之「制度疲労でマルチ商法会社は総崩れ」『国際商業』2008年3月号)

そういえば、10数年前、会社を辞める若手社員の多くは、アムウェイか自己開発セミナーかソニー生命か、のどれかという時期がありました。裕福でない過去を持ちながら見栄を張っているのがアムウエイ、真面目で報われない人生を歩んでいるのが自己開発セミナー、あまり考えずに就職してしまったのがソニー生命、といった感じだったように記憶しています。

本題に戻ると、冒頭の記事はまるで中島義道の著作のように「人間の嫉妬、反感、憎悪、遺恨、敵意といった、人間の持つ醜い感情が渦巻いている」様が具体的に記述されていてとても面白い。「食えるように育ててやった」「食わせてやっている」という上下の反目がありながら「収入を得続けるためには自制して耐え忍び」その上下関係に踏みとどまったり、複数のマルチ商法をやっていること(は除名処分だそうです、、)の密告を「多額のボーナスを支払わなくて済むので」歓迎するマルチ商法会社の実態などが記述されています。「<ひと>を嫌うこと」の事例集のようです。

そして、次の部分には唸ってしまいました。

最上位のランクになってスピーカー役を務めると、背広も高級ブランド品を着用せざるを得なくなり、スポットライトを浴びるので、普通ならもてそうにない中年の醜男でも若い女性が近づいてくる。セミナーは夜に開かれる場合も多いので、食事に誘って、、(後略)

後半の方をもっと宣伝すれば「既存製品による新規市場の開発」ができるのに何でそうしないんでしょうか?モテルことを目的化し、報酬配分を手段化させる、という企業戦略を遂行すれば、金儲け優先という汚名は返上できることでしょう。人間関係を崩壊させる企業行動などいくらでもあるんですから。

実は、身近なところにニュースンとミキプルーンに関わっている方がそれぞれいて、たまに「嫌う」機会があります。どちらも純粋に騙されているだけで、企業勤務経験が希薄なためか在庫や財務の管理ができないため、損をしていてもそれを認識できないようです。また、その商品がいかに優れているかをマニュアル通りに訴求してくることもたまにありますが、所詮は背景知識があるわけでもないため、「なぜを3回繰り返す」までもなく、少し質問するとそこで終わります。こんな素朴な「ディストリビューター」にマルチ商法の多くは支えられているんでしょうね。

最近はニューウエイズジャパンというところが話題らしく、そのうち特定商取引法で摘発され、マスコミの集中攻撃を浴びるだろうことを冒頭の著者は予告しています。ブログでも、間抜けな長いタイトルをつけて勧誘する輩がいますが、そのログが後で特定利益の証拠になることなんか考えていなんでしょう。ブログは罪作りですね。

« 「だから女は働かない」を嫌う | トップページ | 電話勧誘される輩を嫌う »

ニュース」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172974/40510788

この記事へのトラックバック一覧です: マルチ商法を嫌う:

« 「だから女は働かない」を嫌う | トップページ | 電話勧誘される輩を嫌う »