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「私の嫌いな10のジャズ・ミュージシャン」(その7.平均点を狙うジャズ・ミュージシャン)

Manhattan Jazz Quintetは20数年前の発足当初から嫌いでしたが、その理由を説明できないでいました。例によって図書館から借りてきた「A列車で行こう~MJQ結成20周年記念」というCDを聞いていて、どうやらそれは平均点を狙っているからだということに気が付きました。

ビジネスとして(低いココロザシで)ジャズに取り組んだ場合、確実に儲けるためにはマニアを相手にせず、できるだけ多くの消費者を獲得すればよい訳ですから、平均点狙いがいいんです。プロデューサーもジャズ・ミュージシャンもレコード会社も「変なこと」はしないで、多数派や善人が喜びそうなものを粗製乱造するのが一番です。その結果、スリルがなくて平板な、思想がなくても一貫性だけはある、妙に安直で人工的なジャズができるという訳です。

もうひとつ、この取り組みの嫌いな点は過去の遺産をクイモノにしている点です。平均点を狙うにあたって効率的なのは、人気のありそうな名曲を取り上げ、ほどほどに「期待に応える」編曲やアドリブをすることです。「どこかで聞いたことがあるような・・」が売るためにはいいと思っているんでしょうね。その結果、Jazz Giantsの「部分」を引用しまくる。少なくても、ジャズに創造性を求めるリスナーはそのようなジャズには直ぐに臭気を感じ、遠ざかっていくことでしょう。

オーディオチェック用の音源のようなCDを聞きながらそんな事を考えている内に、私の考える平均点を狙うジャズ・ミュージシャンを列挙してみたくなりました。David Matthewsと同じPfなら、Kenny Drewや小曽根真。BaseならEddie Gometzや鈴木良雄、DrumsならAl FosterやShelly Manne。SaxだとBranford MarsalesやSonny Criss、TpはWynton Marsales以下多数。GuiterではBarney Kesselや渡辺香津美とかが平均点狙いに聴こえます。

一方、Lee Konitzのアドリブなんかは聞いていてツマラナイのですが、平均点なぞ全く気にしていない風で、(誰のコピーでもなく後継者もいないという点では)岡本太郎や岸田森のようなジャズ・ミュージシャンなので嫌いではない。(あれでもう少しやる気が感じられればMingusとかMonkのようになれたんではないでしょうか。)

もともと、自分自身が平均点とか3Σとかが大嫌いで、日々のバラツキを勝手に「移動平均」することで社会性があると思い込むようにしています。ですから、「空気を読む」(ことで多数派に迎合する)なんか最悪だと思うのです。そんな訳で平均点狙いのジャズは許せないのかもしれません。

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コメント

その平均ってどなたが決めたのでしょうか?素朴な疑問です…

素朴な疑問…さんへ
こちらにお答えしていませんでしたね。
私です。

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