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「週刊現代」嫌いを嫌う

本来ブログで取り上げるまでもない内容です。立花隆の「週刊現代が暴いた〝安倍スキャンダル〟の全容」を読みました。恐らくその通りなのでしょう。
もうGoogleのキャッシュにしか残っていませんが、
安倍首相辞意:「週刊現代」が「脱税疑惑」追及で取材突然辞意を表明した安倍首相については、「週刊現代」が首相自身の政治団体を利用した「脱税疑惑」を追及する取材を進めていた。 同編集部によると、安倍首相は父晋太郎氏の死亡に伴い、相続した財産を政治団体に寄付。相続税を免れた疑いがあるという。晋太郎氏は91年5月に死亡し、遺産総額は25億円に上るとされていた。編集部は安倍首相サイドに質問状を送付し、12日午後2時が回答期限としており、15日発売号で掲載する予定だったという。(毎日新聞 2007年9月12日 15時00分)
、、といった記事があったりします。このあたりの経緯はこの少々長いのですが以下ご参照ください。
スキャンダル説も急浮上
(前略) 一方、「スキャンダル説」は、思わぬところから上がってきた。9月12日午後3時10分配信の毎日新聞のネットニュースが、なんと「<安倍首相辞意>『週刊現代』が『脱税疑惑』追及で取材」とすっぱ抜いたのだ。そこでは、「週刊現代」編集部によるとして「安倍首相は父晋太郎氏の死亡に伴い、相続した財産を政治団体に寄付。相続税を免れた疑いがあるという」と書かれていた。「週刊現代」編集部は、安倍首相サイドへの質問状の回答期限を、奇しくも首相が辞任会見した12日午後2時としていたという。本当なのか。J-CASTニュースが、事実関係を確かめようと、講談社の「週刊現代」編集部に取材した。すると、加藤晴之編集長は「毎日新聞の書きようは違うし、コメントを見て下さい」と電話で話した。毎日の記事は数時間後には消えてしまったが、加藤編集長は次のようなコメントをFAXしてきた。「本誌取材班が数カ月間取材・調査をしてきた成果である『安倍首相の相続税3億円脱税疑惑』を今月15日土曜日発売号で報じることが、政界で話題になっていることは聞いています。すでに安倍事務所にも取材の申し入れを終えています。その記事が安倍首相を辞任に追い込んだのではというメディアからの取材が、本誌編集部にも多数入っています。記事の詳細は15日発売の『週刊現代』で報じます」この脱税が事実とすれば、退陣の大きな理由になる。J-CASTニュースでは、確認しようと、国会と山口・下関の安倍事務所に取材を申し入れた。が、国会事務所はだれも電話に出ず、下関事務所では、電話に出た事務員が「責任者が、今ちょっと手が離せません。申し訳ありませんが、改めて下さい」と話した。http://www.j-cast.com/2007/09/12011274.html
こんな私でも政治にはそれなりには関心はあるので、昨日から暇にまかせて記事を追ったりしているのですが、今日発売され現在進行しているこの「週刊現代」を巡る大手マスコミ各社の動き方を見ていると嫌悪感が出てきます。ほとんど話題になっていない!
確かに日頃から「週刊現代」はイエロージャーナリズムそのものですから、少々オモシロイ記事であっても、大手マスコミ各社はそのプライドも邪魔していちいち相手にないのでしょう。ガセネタに振り回されていては、人手が足りず、訴訟の嵐に巻き込まれ、後でガセと判ったときには「被害」を拡大しかねない、といった事情も分かります。
、、とは言え、今回は事情が違うように思います。安倍事務所側からの脅しファックスにビビッて大手マスコミ各社は「報道規制」をして、そのうち「みんなで渡れば・・」と狡猾に歩調を合わせようとしているのでしょう。(一部の地方紙などは別のようですが、、。)
さらに、私にはマスコミ各社が「週刊現代」を嫌いなことにも理由があるように思います。要するに「あんなところに出し抜かれたのでは沽券に関わる」と。大手マスコミ各社の政治部の記者達と「週刊現代」の記者やフリージャーナリストでは学歴や年収がかなり違うでしょうから「差別」意識も相当にあるのでしょう。(社員記者なら講談社だから大差はないかな~)
「狼少年」という寓話を独自に解釈するなら、狼少年が時にホントウのことを言ってもそれを見抜けなかった大人たちの怠慢さへの警告ではないかと思っています。
今回、大手マスコミ各社がどうやってその沽券を守りながら折り合いをつけていくのか楽しみではあります。
追記:週刊現代の当該記事はこちらで全文を読めます。

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コメント

「週刊現代」嫌いを嫌う、とはいかにもFADさんらしいタイトルですね。
今回、テレビで誰かがこの週刊誌報道のことをチラと触れているのをみましたが、基本的には、大手メディアはほとんどノータッチのようです。
そういえば、週刊文春がかつて田中角栄金脈問題をやった時にも新聞記者たちは「あんなことは我々も皆知っていた」と言っていたという話を思い出します。今回の週刊現代も、新聞記者の証言を織り込んでいますので、多くの新聞社が取材や報道を「自粛」していた可能性は高いですね。
(※それとは別に、共同通信が、安倍氏と暴力団との関係を暴く記事を土壇場で上層部がビビって配信にストップをかけた問題は、すでに活字になっています。魚住昭著『官僚とメディア』参照)
新聞社が自粛しているのを横目に、週刊誌が時の政権のスキャンダルを暴く、というのは、古くて新しい構図といえそうですが、最近は、とくにその傾向が強まっているように感じています。その背景を探れば、FADさんも言及されておりますように、報道機関の監視能力の弱体化、記者クラブを通じた取材源との癒着の一般化、報道機関の「談合体質!?」などなど、今の大手報道機関が抱えている根源的な問題に触れざるをえないと思います。
いずれにせよ、こうした重要な問題を、疑惑のシッポをつかみながら取材しようとしない、週刊誌が報じてもきちんとフォローしない大手の報道機関の存在意義は、厳しく問われる必要がありそうです。

それから、大手メディアの報道記者が週刊誌の人間を「蔑視」しているのは、一般論として間違いのないところだと思います。大手の記者達が自分たちの仕事の「公共性」を強調する時、「イエロージャーナリズムで食っている連中とは違うのだ」という意識をはっきり感じます。
ところで、出版社系週刊誌の第一線で仕事をしているのは、基本的にフリーランサーです。出版社の社員が前線で取材をすることはあまりないでしょう。現場も分業化が進んでいて、取材・調査のみを担当する「リサーチャー」、集まったメモや資料をもとに記事を執筆する「アンカー」などにわけられます。(最近はシステムが変わっているかもしれませんが……)
一部の著名ジャーナリストをのぞいて、彼らは、仕事上の契約も取り交わせず「口約束」だけで仕事をしているケースも少なくないと思います。
長文失礼しました。

syunpoさん
"だんじり"でお忙しいところ、大変有益なコメントを頂きましてありがとうございます。「とても参考になる」を通り越して「非常に勉強になる」です。20数年前に大学の講師に質問したら授業の後に喫茶店に誘われて2時間「補講」を受けたことを思い出しました。
syunpoさんが日頃から批判しておられる大手の報道機関の実体はこういうときにわかりやすく露呈するんですね。「第四権力」が担保される範囲でのみ「ジャーナリズム」をやる、という体質はもっと糾弾されねばなりませんね。今回の一件で後日どこまで自己批判がなされるのか注視したいと思います。
実は私自身、学生時代はジャーナリストに憧れ、一時はその手のサークルにも在籍し、一般企業に就職した後も未練がましく朝ジャは廃刊まで毎週精読していました。そんなこともあって、一職業としてみた場合のジャーナリストの生態にも格別の関心があります。
今更ながら「、、なって無くて良かった」とは正直な感想です。それは、syunpoさんのお話やブログといった表現手段があるからかもしれません。

まず、週刊現代にFADさんが食いついたことに安心しています(笑

新聞記者は「社旗のついたハイヤーでやってくる」
雑誌記者は「タクシーでやってくる」

そんな違いが象徴的なのかなあと思っています。
また、記者クラブ問題も。

大手マスコミ連中は、全てを高見の見物。上から物を書くことで自分達の権威を保とうとしているのかもしれませんね。
実際の現場はもっと泥臭いはずなのに。

新聞も少し前までは、「エログロ」でしたから、まあお里は同じということなのでしょうが。

しかしながら、不覚にも「朝ジャ」の件には笑ってしまいました。(失礼)

eric_breaさん
朝日・日経と毎日では給料が倍は違うように元・毎日記者の内藤国男氏から直接聞いたことがあります。銀行でもみずほ・三井住友なんかとりそなが違うんですからこれはこれで健全なことです。そして、新聞記者も放送記者もその経済状況に合わせていろいろと存在していても構わないとも思いますよ。
でも、今回のような「狼」を意図的に見逃しているようでは一般市民から尊敬されませんね。誘拐事件ではないのですから「申し合わせ」は「みんなで渡れば・・」で、言わば「優先的地位の乱用」ですね。
雑誌や新聞のエログロ系記事は社会学の資料の宝庫で、それだけでも卒論ぐらいは十分書けるんじゃないかと思っています。例えばSPAなんか典型です。私もそんな記事をマジで追う記者になっていたかも知れません。(朝ジャくずれ、というコトバがその昔あったように記憶しています。)

25億円もの相続があったとは驚きました。 マスコミの世界での話しかと思いますが、基本的に私も判官びいきで「日経」「朝日」よりも「毎日」「産経」を買うようにしております。 よく、プレイボーイみたいな雑誌も政治でスクープをやりますよね。 民主党の西村眞吾議員の「核武装・強姦」発言もプレイボーイの対談だったかと思います。 それから最近もありましたよね・・・・(どうしても思い出せない)。 大マスコミは私も嫌いです。

Amiciziaさん
この件、野党も含め、安倍以外の2世3世議員に共通した問題なので誰も騒げないのかもしれませんね。マスコミに期待できない以上、ここは是非とも根無し草議員各位に騒いで欲しいものです。
大マスコミに対してそうでは無いマスコミ中小各社が批判的なのは、就職試験で落とされたからだという説を聞いたことがあり、これには妙に納得しています。自分の主義主張と自分の生業が一致しているところまでは同じでも、その後、仕事のやりやすさや実入りがこうも違うと競争意識を超えて嫌悪感が出てくるんでしょうね。逆の方向では差別意識。
そういう意味ではわたしも大マスコミは基本的に嫌いですよ。

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